依頼者は2代目として実家の父親の家業を継ぐため父親の会社に勤めている。依頼者の実家も自宅から2駅と近く、妻もよく子供をつれて、依頼人の実家に出入りしており、良好な家族関係である。依頼人の仕事も、平日でも、ほとんどは夕食に帰宅でき、家族で食事をする生活スタイルだった。

妻は、小学校の教員だが2人目の出産で産休をとっている。上の子供は幼稚園で、延長保育を行なっているので夕方までは帰宅しない。

3ヶ月前の平日、依頼人が出張時に、下の子供を実家の母親に預け、上の子の幼稚園の迎えも母親に頼んで、妻が外出していた事を後で知った。妻に聞いてみると、友人と知人のライブに行ったというが、詳しく話したがらず違和感があった。

また、個々数ヶ月、スマートフォンを操作している回数が多く前までかかっていなかったロックもかかっている。

平日の日中に実家に子供を預ける日がわかった事と、依頼人の出張が入った為、その日程に合わせて平日の3日間の行動を確認したいとの事で調査依頼に至った。

依頼人の出張日の平日2日間と、実家に子供を預ける予定である1日の3日間朝から調査を行なった。

依頼人の出張日である調査初日は上の子供を幼稚園バスに乗せた後、園児の帰宅まで出かえる事はなかった。翌日は幼稚園バスに送り出し、午後から10ヶ月の子供をベビーカーに乗せ、近隣の公園や買い物等、散歩に出て帰宅した。依頼人の出張日である2日間は怪しい行動は見られなかった。

翌週の子供を実家に預ける日は、上の子供を送り出すと直ぐに10ヶ月の子供と出て、実家に向った。その後、子供をおいて一人で都内へ出かけ、同年代女性3人で昼食を食べ買い物し帰宅した。

以上で3日間の調査を終了した。

懸念される3日間を調査したが、妻に不審な行動はなく、思い過ごしの可能性もあると納得し、再度、夫婦関係を見直すこととなった。