依頼者は数年前に転職してから仕事が忙しく平日は帰宅が遅く、休日も仕事に出る事が増え、家族での時間が少なくなっていた。特に夫婦仲は悪くなかったが、最近では妻も休日など一人で出かける事も増えすれ違いは多くなっていた。

妻は、子供も小学校高学年となり手がかからなくなったので、週2,3回程度のパートを始め、その仲間で休日に出かけたりしていたが、基本的に夜に出歩く事は少なかった。

2ヶ月位前に、妻から突然、離婚を考えていると言われた。

夫婦での時間が減りすれ違いが多くなっていたが、離婚になるまでの原因に心当たりはなかった。だが、妻の離婚理由としては、数年前に転職をした頃、子育てが大変で散々、話を聞いて欲しいとか協力して欲しいと言ったのに全然、耳を傾けてくれなかったというのだ。確かに仕事が忙しかったので、そんな事もあったかもしれないが、今では休日に子供の面倒などを見ているし離婚までする理由には思えなかった。もちろん離婚する気はないので、今後、態度を改めると説得しても妻の意思は固く、取りあえず離婚前提で別居すると言い、1ヶ月前に子供と出ていった。

弁護士や周囲の友人に相談してみると、誰か男がいるのではないかと言う意見が多かった。ただ、平日も休日も夕食時にはだいたい帰宅しているので浮気しているかは半信半疑だったが、別居後の生活状況も確認したいとの事で調査依頼に至った。

平日から休日までの1週間を連続して調査を行なった。

調査初日は子供を送りだした後、パートに出かけ、勤務後、買い物をして帰宅した。

翌日は、昼過ぎに出て50歳前後の男性と接触してお茶や、デパートで買い物等をして別れて帰宅した。ただ、その際に手を繋いでいる姿は確認出来ていた。また、この日に男性の帰宅先は判明した為、男性の身元は確認出来た。

残りの平日の調査でもパートの後や昼間に同じ男性と数時間、接触する事はあったが肉体関係の証拠にはいたらなかった。

休日の調査では、朝から子供も一緒に男性と3人で1日出かけていた。その際、子供も男性にはなついているような状況であった。

最終日の平日、昼前から男性と接触しラブホテルに2時間程度滞在した事で、不貞行為の証拠がとれて終了しました。