結婚後、数年の夫の単身赴任や夜勤体制の仕事等などで生活時間のすれ違いや、性格の不一致から、数年前から夫婦関係は上手くいっていなかった。

子供の事等を考えると、夫と離婚して新たな人生を歩むという選択もあるかと考えるようにもなっていた。ただ、日々のすれ違いの時間のなかで、お互いに離婚を切り出す事もなく、将来について話合う機会もない。

そんな中、夫の部屋から自分のモノではないピアスが出て来た。夫とは、寝室も別にしていて、夫は自分の部屋で寝ていた。思えば、半年位前から、何というわけではないが、夫の態度が変だったような気もしていた。

ピアスが家にあるという事は、依頼者の留守中に女性を家に入れている可能性の疑いも考えられる。

離婚を考えるにしても、浮気しているのなら、事実を確認したうえで判断したいと思い、浮気調査の依頼に至った。

勤務が夜勤や早番、遅番などシフト制のため、シフトに沿って実施した。

基本的には、依頼者が勤務日等の休日と、夜勤明けに勤務先からの調査を1週間程度の連続で行った。

しかし、調査日の全日に於いて、女性と接触する事はなかった。

再度、日数を開けて連続した浮気調査を行ったが、やはり女性との接触は無かった。

調査報告後、怪しいと思われる日、これだけの時間の調査を行って女性との接触がなかった事から、依頼者は、現状では不倫の事実はないと判断した。

もしかすると、調査前には女性がいたのかもしれないけれど、浮気をしているわけではなかったと分かり、今後の夫婦関係について真剣に夫と向き合う決心がついた。