依頼人の神崎市は横浜市内で不動産業を営んでおり、業務の中で3階建て(総戸数12戸)のマンション建壊しの相談をうけ、区分所有者から好条件で買取りたい旨を伝えたいのだが、1名だけ連絡が取れないという。

神崎氏のクライアントは40代、先代が当時、現金が必要になったようで、代々受け継いだ土地の一部をマンションとして売り出した。先代が亡くなり、息子さんであるクライアントは買い戻して、築40年以上となるマンションを建て壊したいという。

他の所有者は居住していない方もいるが、連絡先もわかっているため既に交渉に入っているが、所有者の一人である柴田さんだけは連絡先もわからず、数ヶ月間、謄本上の住所などから探したが見つからなかった。

そこで知り合いの建築士に相談したところ、同じような件で依頼した探偵さんを知っているからと紹介されたのが渚探偵事務所であった。

謄本上の住所は東京都だったが、登記した当時は既に40年前の賃貸物件であり当然ながら転居しており、当時を知る住民も皆無だった。

最終的には7年前まで居住していた民間住宅をつきとめ、聞き込みを重ね相模原市内の現住所を特定した。

自ら所有する資産(不動産)を賃貸で貸すわけでもなく、放置していながら調査の過程で知り得た彼女の生活状況はゆとりのあるものではなかった。

名義上は所有者でも、実質的な所有者が他にいる可能性もあり、交渉がスムーズに進むかはわからないが連絡先がわかっただけでも助かりますと満足して頂き、調査を終了した。