依頼人の実弟である隆幸氏と音信不通となり10年が経過し、母が他界した際に知らせるため連絡を取るが、連絡が取れず。

性格的にも依頼人とは真逆でギャンブル好きで職もなかなか落ち着かない性格だという。

現在53歳 荒れた生活をしている事は想像できるのだが、違法行為や反社会的な組織や人物との交流さえも考えられる。

10年ほど前に父が他界し依頼人は周辺の土地を相続、管理会社を継ぎ、弟には数千万ほどを相続として受け取っており切り崩して生活しているだろうという。

依頼人としては金銭的に困窮した際に、頼って今更、相続の分配に不平不満をいったり第3者まで介入してきたりトラブルに巻き込まれることを懸念している。

そこで失踪前の住所が横浜だった弟の人探しを依頼する事となったそうだ。

<弟については把握している事>

10年前に住んでいたアパート、10年前の連絡先(一般電話番号)、20年前の写真

調査はまず、10年前に住んでいた神奈川県相模原市内のアパートからはじまった。

依頼人は住んでいる可能性もあるといったが、相続した後、暫くして転居している事が直ぐに判明。当時、弟は1人で犬と共に居住していたが、親しい付き合いのある者は皆無であった。また、頻繁にパチンコ店で目撃されていた。

5日後、東京都町田市内の賃貸マンションに転居している事が明らかとなった。

その後、実弟の生活状況を調べると定職にはついておらず犬の散歩、パチンコ店通いを日課として、周辺の競輪開催日には競輪場へ毎日通う様な生活であった。

経済的に困窮していなかった事もあり、10年ぶりに見る弟はそれほど変わらない様子だった。

懸念されていた違法行為や反社会的組織や人物とのつながりは見受けられなかった。