依頼者の歯科院はインプラント、矯正等も多く扱っている、中堅の歯科医院であり、歯科医師も数名で構成されている。2か月前に歯科医師の1名が退職したが、同医師は5年前に入社したが1年程前から多々、トラブルを起こすようになった。

退職後に独立すること事態は否めないが、同医師の退職は円満とは言えず、退社前に内々に独立を進めており、患者等にも声をかけていた様子である事が他のスタッフからの証言をきっかけに判明した。

同医師の退職後、6名のスタッフが次々に退職を希望し、同医師の独立した歯科院にはいるという噂もある。同医師についていくスタッフをいるが、その他はよく思っていないスタッフも多く、また、直接、独立後の医院にこないかと誘われたスタッフもおり、数々の証言がある。また、ネットに依頼者の歯科医院の誹謗中傷等の書き込みを行っている等の噂もある。

独立に関しては、同医師を訴える事は出来ないが、スタッフに引き抜き、患者の横取り、営業妨害等の被害を把握して、今後、何か対処できる事があるかを検討するうえでも、現状を把握する為、依頼に至った。

そこで、退職までに1カ月の間、本人の業務態度、客先の出入り、本人の訪問先等を把握することにした。

本人の行動確認調査、及び、本人の独立した歯科医院の定点調査を行い、歯科医院に出入りするすべての人物の撮影を行う事とした。

3日間の歯科医院の出入りに於いては、退職した6名のスタッフ全てが同医院に努めている事が確認できた。また、患者に関しても数名の患者が同院に移っている事を確認した。

また、本人の勤務後及び休日の行動確認調査では、依頼人の歯科医院に現在も在籍しているスタッフと接触している事が確認できた。

尚、後日、同スタッフに話をすると、依頼人の歯科医院内にレコーダーを仕掛け、こちら側の様子をうかがってい事が判明した。