依頼者の会社は、建設会社で現在の代表取締役である浮田浩二氏(55歳)が若くして独立し、現在まで築き上げた会社である。

小さな建設会社として設立した当初、浮田氏は現在の

専務である尾崎氏と自ら現場も営業もこなし、会社を大きくしていった。数年後には大口の取引先も増え、安定して業績を伸ばしていった。

その頃から、浮田氏は少しずつ仕事から離れていき、業務に関わりをもたなくなっていた。それ自体だけなら大きな問題はなかったが、浮田氏の素行も悪くなり、会社の女性と不倫関係をもつ等、社内でも社員からの噂が悪くなっていた。また、相当、ギャンブルにつぎ込んでおり、特定の取引先からの搾取等もある様子であり、会社のお金にまで手をつけている疑いも出てきている。

設立当初からのメンバーである、現在の専務他、取締役員からの依頼で、代表取締役の行動確認をして、場合によっては解任するための事実確認及び証拠収集として今回の依頼に至った。

会社の休日以外の7日間、朝から本人の行動確認調査を実施した。

本人は、朝からパチンコ店や競艇等に出かけていく姿が多く、夜はキャバクラに毎日のように出かけている。そこには、金銭の関係が怪しいとされる取引先関係者も同行しているが、関係性の確証は出来ない。

また、数日は社内の不倫相手とされる女性と接触しており、その女性名義でマンションを購入していた事が判明した。