依頼者は、数年前に本社から営業所勤務となった。同営業所は問題のある社員が多く、立て直しの意図と今後、依頼者が跡継ぎとなる経験の意図での勤務だった。

この営業所の社員の数名が退職した際に、得意先もそのまま転職先に引っ張っていった事が続いた。それにより、本社での管理システムを強化し、就業規則を強化していた。

ただ、以前に辞めた社員達と連絡をとりあっている現社員も、ポツポツと退職していく傾向があり、退職後、接触しているという噂がある。

今回の対象者である野村健吾も、数カ月前から動きが怪しく周囲に退職願望をほのめかしていた。また、本社勤務であるが、半年前から同営業所に移動となっている派遣の大貫絵美里と不倫関係の噂もある。業務上、大貫は本社の管理システムの操作が可能である為、2人の不倫関係が本当であれば、大事に至る前に事実確認をはっきりさせると共に、不倫の証拠を押さえておく為、依頼にいたった。

勤務後に素行調査を実施した。5日間の実施で、2日間、2人は勤務後接触していた。1度目は大貫の最寄り駅で接触して、食事をした後、一人暮らしの大貫宅に行き2時間後に出てきて、本人は帰宅した。もう一日は、大貫が休暇日で、本人が勤務先より出て、真っすぐに大貫宅に入り、4時間後に出てきた。

尚、腕を組んでの歩行等もあり、両名の異性関係は明らかであった。