依頼者の会社に中途採用で入社し、7年間勤める、野田哲郎氏(43歳)は主に営業業務を行っている。入社当初から目立った問題があったわけではないが、勤務態度は真面目とは言えない社員であった。営業職という事から、社用車にて外に出て業務をする事が多いが、業績もあまり良いほうでなかった。

1年位前から、他の社員の間では、野田氏が業務をせずに勤務時間に、帰宅したり、さばっている等の噂があった。社内業務を増やすようにする等の対策はしていたが、それでも、何かにつけて外に出ていき、他の社員からの不満も多くなっていった。

そんな時、同業種であった野田氏の前職で、辞める前に、弁護士をとおして会社を訴える等のいざこざを起こしていたという噂が知人から耳に入った。

野田氏を辞めさせるにしても、事実確認及び、最悪、訴訟となった場合に、野田氏の勤務態度の立証が出来るようにと依頼に至った。

会議等の確実な業務以外の日程で、連続した7時間前後の業務時間調査を7日間実施した。

本人は就業時間内にパチンコ店・ゴルフ練習場・馴染みと思われる飲食店に赴き、遊戯・談笑をしに行く等、職務に対し怠慢な行動が見受けられた。

また、調査実施日の7日間中、3日間は就業時間内に神奈川県横浜市瀬谷区＊＊＊に所在するパチンコ・スロット店「＊＊＊」にて遊戯している事から、その常習性が窺える結果であった。

尚、7日間中、1日は朝、出社し朝礼を終えると真っすぐに帰宅し、妻と社用車にて郊外のアウトレットモールに夕方まで出かける姿も確認できた。